刀剣乱舞 第七話 ここからはじまり 本丸にいる全員が広間に並ぶ光景は壮観だった。普段も食事の時間を決めているとはいえ、自由気ままに時間を守らない刀もいるしそれで罷り通るのも事実だ。ここまで大勢が集まるのは初めてかもしれない。今日この祝宴は誰にとっても特別な時間だった。「主、な... 2024.03.23 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞-連載 閑話 宴の準備 万屋街はあいも変わらず多くの審神者や刀剣男士達が行き交っている。そんな中、審神者は薬研藤四郎と宗三左文字に挟まれて歩いていた。目的は宴のための買い物である。お祝いをしようと言い出したのは誰で、いつだっただろうか。満身創痍で帰ってきた第一部隊... 2024.03.12 刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第六話 出陣、阿津賀志山 「中傷になってからが本番です」こんのすけ曰く、傷ついた刀剣男士は一時的に身体機能が上昇する。その結果、相手の急所へ攻撃を当てやすくなり敵を撃破できるという。仕様です、と平然と言いきったその内容を審神者は青い顔で聞いていた。「ちゅうしょうにな... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第五話 第一部隊、集合 そうと決まればふたりの行動は早かった。皆で集まる前に長谷部とは話し合いたい、陸奥守がその意志を伝えると審神者は迷わず頷いた。「私も一緒にいきたいです」断る理由はもう無かった。陸奥守も力強く頷きふたり長谷部の部屋に向かう準備を始めた。準備とい... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第四話 初心者の心得 怠慢とは何だろうか。演練から本丸に戻った後、第一部隊の皆からひとり離れて足を進めながら、陸奥守は自身に問いかけた。昼食の時間は皆が集まる広間以外はしんと静まり返る。陸奥守の自室も例に漏れず、踵が畳に擦れる音も耳に届くほど何も聞こえない。「ふ... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第三話 幼い審神者と刀剣男士 《演練に敗北しました》《刀剣男士の転送まで暫くお待ち下さい》合成音声が告げる演練結果のアナウンスを陸奥守は大の字に転がりながら聞いていた。あとはシステムが作動すれば勝手に負傷も治るし審神者のところへ戻ることが出来るので、自分は何もしなくても... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第二話 彼の初陣と管狐との約束 今思えば本丸最初の刀である陸奥守吉行の初陣は散々だった。こんのすけに言わせてみれば「あれが仕様です」とのことらしいが、果たして必要な仕様であるかは未だに疑問である。全身に切り傷を負い襤褸衣装が悲惨になるだけで済む筈もなく、数えることも嫌にな... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第一話 第一部隊隊長 左肩から腹にかけて走る袈裟斬りされた傷跡は未だ血が止まらず痛々しい姿を晒す。だらりと力無く下がった右手は自分自身である刀をしっかりと持ちながらもその切っ先から血を落とし続けている。それでも前だけを見据える彼が何を求めているのか、陸奥守には分... 2024.01.20 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 二つの腕でできること 初期刀・陸奥守吉行の奮闘記第一話 第一部隊隊長第二話 彼の初陣と管狐との約束第三話 幼い審神者と刀剣男士第四話 初心者の心得第五話 第一部隊、集合第六話 出陣、阿津賀志山閑話 宴の準備第七話 ここからはじまり 2024.01.18 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載
刀剣乱舞 第八話 「ごめんなさい、もう大丈夫です」そう言って彼女の身体が離れていく。触れたところの熱が冷めていくのを名残惜しく思い、乱れた服を整える振りをして残った温さを追う。少し湿っているのは何故など考えるまでもない。こちらを見上げる顔は目が真っ赤になり、... 2024.01.18 刀剣乱舞刀剣乱舞-連載