魔法使いの約束-連載 第五話 「オーエンさん!」彼はいつも神出鬼没だった。まさしく魔法のように現れては消えてゆく。人を翻弄して困惑させて、そんな顔を見るのが楽しいのだと言わんばかりに彼は笑う。アリエッタは突然話しかけられたことに驚きつつ、それ、と彼が指さしているのが洋菓... 2025.01.05 魔法使いの約束-連載
魔法使いの約束-連載 第四話 ──わたしの方がお姉さんだからね、困ったことがあったら言うのよ。初対面でそう宣言した通り、出会った頃からアリエッタはたびたびシノの世話を焼いた。庭仕事に励む彼のところに来ては、あれやこれやと頼んでもいないのに手を出しては帰っていく日々。「ア... 2025.01.05 魔法使いの約束-連載
魔法使いの約束-連載 第三話 子どもだった頃、シノが大怪我をしたときのことを思い出す。シャーウッドの森で魔物からヒースクリフとアリエッタを守るために、まだ幼い彼は生死を彷徨うほどの怪我を負った。その経緯など、今思い返せば本当に馬鹿なことをしたものだ。シャーウッドの森には... 2025.01.05 魔法使いの約束-連載
魔法使いの約束-連載 第二話 前にも後ろにも進めなくなった状況をいつまでも続けているわけにもいかない。ファウストがぼうっと立ったままの二人の教え子に視線を向けると、それに気付いたヒースクリフはほっとした、シノはむっとした表情をみせた。なんで僕が……と言いたいのを堪え、ま... 2025.01.05 魔法使いの約束-連載
魔法使いの約束-連載 第一話 無事に東の国での祝祭を終えた彼らの帰還に真っ先に駆けつけたのは、魔法舎で二人の帰りを待ちわびていたアリエッタだった。期待と不安で玄関へ向かった足は、目の前の惨状にぴたりと止まる。「ヒース……シノ……?」なんとか、血の気の引いた唇で彼らの名前... 2025.01.05 魔法使いの約束-連載
魔法使いの約束-連載 ANCHOR 貴方を繋ぎとめる***でありたい。第一話東祝祭の直後。すれちがいの始まり。第二話キッチンでの会話。大人達のフォロー。第三話昔、シノは大怪我をした。第四話彼女にとっての自分を考える。第五話秘密を暴くということは。 2025.01.05 魔法使いの約束-連載