令和元年五月八日
桜の木が緑に彩られ道端のツツジが咲き誇る季節、万屋を始め、様々な店が立ち並ぶ街並みを一人の少女が歩いている。その隣を銀髪の青年が付き添い、ときどき立ち止まる彼…
桜の木が緑に彩られ道端のツツジが咲き誇る季節、万屋を始め、様々な店が立ち並ぶ街並みを一人の少女が歩いている。その隣を銀髪の青年が付き添い、ときどき立ち止まる彼…
何も要りません。そう言った顔は何かに怯えているようで、期待していた反応とは違った。ただ俺はこの子が喜べるものを甘えたかっただけだ。例えば今剣が見つけてくる綺麗…
審神者となってから一ヶ月が経ち、初めて万屋というところへやって来た。本丸を動かすにあたって必要最低限なものは政府から何やら難しいシステムを通して送られてくるた…
(初対面) 「むつのかみさま?」 「陸奥守、吉行じゃ」 自分の腰あたりしか背丈のない子どもが首を傾げてこちらを見上げている。辺りには誰もいない。がらんどうな畳…